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岸田屋★小酒屋どぶろく記

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いつまでたっても半人前。極めたし酒の道・・・

笊籬採り??

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「笊籬」この字が読めますか?
奈良県の油長酒造さんから届いたお酒です。
「笊籬」は「いかき」と読みます。

笊籬(いかき)採りとは、油長酒造さんが室町時代から
江戸時代にかけての酒造文書資料にある「笊籬」と
いう清酒造りの技法からヒントを得て、その上で
油長酒造さんが独自に研究開発を重ねた、全く新しい試みです。

 技法としては、もろみ中に笊籬状(ザルのようなもの)の
スクリーンを沈め、もろみと清酒を分離する技法で、
袋吊りの欠点を補える利点があります。
 今までの袋吊りの大きな欠点は、袋より長時間にわたり
滲みだした清酒が、周囲の空気に触れて酸化し、同時に
香気成分も揮散することでした。

 油長酒造さんはこの新しい技法によって、無加圧に近い状態で
浸透してきた清酒を、周囲の空気に触れることなく採る
ことが可能になりました。
 大切に育て上げたもろみの風味そのままに、香気成分を
揮散させず、旨味を壊すことも無くなるメリットがあるそうです。

笊籬採りで搾ったお酒は、通常の風の森よりさらに
炭酸ガスを多く含む…爽快感のある生原酒です。
開栓直後は、炭酸ガスで五味の旨みを感じ難いため、
ゆっくり時間をかけて酒本来のポテンシャルを
引き出して、お楽しみいただくことをお勧めいたします。
先ずは一献!006.gif 半人前@小酒屋
by sake_kishidaya | 2010-10-16 21:24 | 酒道入門